映像を作るプロスキーヤーたちが魅了されてきた北海道の姿
- SKI Resort サッポロテイネ ニセコHANAZONOリゾート ニセコアンヌプリ国際スキー場 ニセコビレッジスキーリゾート ニセコ東急 グラン・ヒラフ ルスツリゾート
- AREA ニセコ・ルスツ
北海道は、世界中をスキームービーの撮影で旅回るプロスキーヤーたちから絶大な支持を集める世界有数の撮影スポットとなっています。北海道ならではの伸びやかで美しい大自然と世界最高級のパウダーJAPOW、そして風情あふれる日本文化と、彼らがフィルムに残したい要素のすべてが北海道には揃っているのです。
冬の北海道に魅了されてきた、有名なプロスキーヤーやフィルムカンパニーの切り取った北海道の姿を、彼らの言葉とともに見てみましょう。
フリースキー界のレジェンドMike Douglas(マイク・ダグラス)の北海道撮影トリップから
1990年代後半、SALOMONによる世界初のツインチップスキーSalomon 1080の開発に携わり、以来30年以上、初期はニューカナディアン・エアフォースのライダーとして、その後は映像制作にも才能を発揮し、2007年Switchback Entertainmentを立ち上げ、SALOMON TVのプロデューサーとして、フリースキーシーンの中心に居続けたレジェンド、Mike Douglas(マイク・ダグラス|CAN)。
映像制作のために雪山から熱帯雨林の秘境まで世界中を旅回ってきた。僕にとってスキーは、さまざまなカルチャーや自然に触れる、未知の世界を拓く冒険なんだ。コロナ禍(COVID19)で旅が全然できなかった間、(旅に)行けなくて心から寂しいって思った場所が3つあったんだ。
一つは南米のチリ。その秘境の大自然のすごさは言い様がない。2つ目がヨーロッパ。山をベースにしたライフスタイルが心地良いいんだ。そして、まさに「ジャパウ!」の日本。僕は日本でのスキーが本当に好きなんだ。日本にはすばらしい山がたくさんあるけど、やっぱりニセコはトップから外せない。雪がめちゃくちゃいいし、それも毎晩フレッシュパウダーが大量に降り積もる。そして多彩な日本食! 日本食は世界で一番好きな料理なんだ。あと温泉が大好きな僕としては、温泉大国の北海道は完璧!パウダー滑って美味しい日本食を「イタダキマス」、温泉に浸かる…シンプルに最高なんだ。北海道にはすべてが揃ってる。
-Mike Douglas-
マイクが切り取ったムービークリップ・ロケーションのハイライトは?
これまでマイクが北海道へやって来た撮影トリップで、北海道の雪山がダイナミックに美しく描かれたムービークリップを見てみましょう。
その撮影のお目当て・ハイライトはこのようなポイント。
サッポロテイネ Sapporo Teine
標高1,000mを超える山頂から石狩湾に向かって飛び込んでいくような滑走は気分も最高です。海外でも、このようなシチュエーションは珍しく、海外ゲストには特に「絵になる・心に残る」として感動を集めています。
ニセコ Niseko United
世界中のフリースキー・スノーボードムービーメーカーが憧れ、行ってみたい撮影ロケーションの上位にランクインするのがニセコです。1番の理由はもちろん世界最高級の雪質と、1本滑る度に斜面がリセットされるほどの積雪量。
加えて日本文化の象徴、富士山にそっくりな羊蹄山の絶景、そして日本特有のナイター。マイクもニセコグランひらふのナイトスキーには大興奮。降りしきる雪と巻き上げるスプレーがライトに照らされて、なんと幻想的でしょう。
ルスツリゾート Rusutsu Resort
ニセコからルスツへは車で45分もあれば移動できます。せっかくニセコまで来たのならぜひルスツにも足を延ばしましょう。
ルスツは「ウエストMt.」「イーストMt.」「Mt.イゾラ」の3つの山に37ものコースを擁するビッグフィールドです。日本海から流れ込む湿気を羊蹄山が遮ることで、ニセコエリアよりもドライなパウダーが降り積もります。そこに加えてルスツのさらなる魅力は、起伏のある変化に富んだ地形が織り成す深くて豊かな森。ディープなパウダーの溜まった急斜面、マッシュや自然のログやギャップなど、ナチュラルヒットポイントが無数にあり、まるで遊園地のような楽しい森なのです。
ルスツで「森林浴」
海外からのゲストは、ルスツの美しい森に誰もが驚きます。撮影に訪れた HEAD FREESKIINGチームは、ルスツの森でのツリーランを「森林浴」ととらえました。まずは、JAPOW×ツリーランの最高に気持ちのいい森林浴映像をどうぞ!
チームライダーたちはこんなふうに語りました。
僕らのソウル(魂)にとって、生きている森の中で過ごす時間ほど価値のあることはない。この遊びを思い切り楽しむ方法は、森にある木の数を超えるほどたくさんあるよ。
-Sam Kuch & Baker Boyd-
ツリーランは日本の「キラーコンテンツ」
ヨーロッパアルプスや北米のリゾートと日本の大きな違いは何だと思いますか? それはツリーライディングです。日本には樹々の間を縫うように滑走が楽しめる森があります。日本では、自然の森をそのまま生かして滑走できるよう、ツリーランを開放しているスキー場も数多くあります。
日本は地理上、森林(樹木)が成長する条件として非常に恵まれた環境にあります。北海道の標高1,500mを超えるような山岳地帯では、厳しい環境にも耐えられるマツなど、針葉樹が天然林として多く生育しています。一方で、標高の下がったところ、標高がさほど高くない山にはブナやダケカンバなどの広葉落葉樹が生育しています。
海外ではヨーロッパや北米など、約1,000mの森林限界線を越えたアルパインエリアで、樹木のない、のっぺりとした大きなオープンバーンを持つリゾートが多い。USAのユタ州やカナダのWhistler&Blackcombなどには針葉樹がありますが、針葉樹は木の生え方が密になるため、その中を滑ることはなかなか難しいのです。
それに比べて広葉樹は横に広く枝分かれして伸びていきます。葉をたくさん蓄えることで地面には光が当たりにくくなり、樹が密集するほどに生えてきません。すると、樹木の間に適度なスペースが生まれ、それらが絶好の滑走コースを作り上げます。だからルスツの森林は、ツリーランの楽園なのです。
樹々から発生する新鮮な酸素をたくさん体内に取り込み、森の香りに気持ちが落ち着き、森の静寂に心が安らぎます。本当の意味での癒しの森林浴と、浴びるようにツリーランを楽しみ尽くす森林浴、その両方を贅沢に堪能してください。
フリースキー界きってのアーティストEric Pollard(エリック・ポラード)の愛するニセコ旅から
マイク・ダグラス同様に、そのライディングと自ら創ったスキームービーで、フリースキーシーンに絶大なインパクトを与えたレジェンド、Eric Pollard(エリック・ポラード|USA)。LINE ブランド創立から17年間、LINEの象徴としてライディングし、またアーティストとして自らグラフィックを描いてプロデュースしたシグネチャースキーの数は、史上最大にのぼります。2007年にはnimbus Independentを興し、映像の世界でもその芸術的才能を爆発させました。
14歳のライダーデビュー当時から日本に来ていたエリックは、大の日本好き。作品作りに幾度となく訪れている日本ですが、なかでも北海道のニセコは特別な場所です。
僕は、地元オレゴン州のMt Hoodのような独立峰に、すごく心惹かれるんだ。だから、よく似たニセコの羊蹄山はもちろん、尻別岳も好きだね。尻別岳がいいのは、標高が低めで風があまりないところ。そして360°どこからでも滑降できるから違うフェイスを多彩に楽しめるのがおもしろい。
-Eric Pollard-
尻別岳は日本でも唯一のヘリスキーのオペレーションがあるバックカントリーエリアです。標高1,107mから1本の平均標高差は650mで、一日になんと標高差3000m以上を滑ります。手つかずの大自然が広がる尻別岳で、そのダイナミックなライディングをぜひ味わってみてください。
▼エリックのフィルムクルーの尻別岳滑走動画
◆北海道バックカントリークラブ
公式サイト:https://www.hokkaidobackcountryclub.com/jp/heli-skiing-2/
ニセコの魅力は言うまでもないよね、というエリック。
最高クオリティのパウダー、美味しいローカルフード、そして人が温かいよね。何回来ても飽きない。来るたびに発見があるんだ。日本の何がすごいって、すごく古いものが、すごく新しいものと並置されていることだと思う。一見相入れない伝統と最新技術が融合されてるんだ。それに考え抜かれたデザインが至るところに見受けられる。技術へのリスペクトがあって、作られるものすべてにこだわりが感じられる。本当に素晴らしいと思う。
-Eric Pollard-
エリックは、以前にニセコの自然にインスピレーションを受けて、シグネチャースキーをデザインしたこともあります。
コロナ禍の3年間、日本に来ることができず寂しかったというエリックですが、昨シーズンにはやっと大好きなニセコに帰ってくることができました。美しい羊蹄山を愛でながら、ニセコパウダーに一つひとつ、かみしめるようにターンを刻んでいくエリック。
北海道はこの冬も世界最高級のパウダーと日本ならではのおもてなしで、皆さんを待っています。ぜひ滑りに来てください!