エリア別・おすすめスキーリゾート | 札幌エリア
- SKI Resort キロロスノーワールド サッポロテイネ さっぽろばんけいスキー場 札幌国際スキー場
- AREA 札幌エリア
札幌エリアってどんなところ?
1年365日のうち130日も雪が舞い、年間で約600cmもの雪が降る街、札幌。約190万人の人々が住む日本の最北端の大都市、札幌です。12月から3月の月間降雪量が100㎝を軽く超えるなんて町は、世界的にも非常に珍しいのです。標高1,500mを超えるような高い山はないものの、寒冷な気候と日本海から運ばれる湿った空気が山肌にぶつかることによって、このエリアには大量の降雪がもたらされます。
札幌から車を1時間も走らせれば、いろいろな規模のスキー場があります。40分でTEINE SAPPORO、60分でキロロや札幌国際。イージーアクセスながら、雪はしっかり「JAPOW」が味わえる。夜22時までナイターが滑れるスキー場もあり、札幌入りした日からガッツリ滑ることも可能です。
札幌は北海道の政治・経済・文化の中心地となる都市。旅行者にとっても魅力と便利さにあふれる街です。日本の冬の風物詩のひとつ「さっぽろ雪祭り」をはじめ、滑り以外の魅力も満載のとても贅沢なエリアです。
エリアの山の特長
エリアに広がる山々は標高が低めのため、大部分が樹林帯でツリーランも堪能できます。日本海を見ながら滑れるのもこのエリアの魅力となっています。
気象と雪の特長
札幌は日本海側に面しているためシベリアから吹く冷たい空気と日本海からの水蒸気が密度の高い雪雲をつくり、陸に入って高い山肌にぶつかることにより北海道の西海岸地域に多量の降雪をもたらします。この条件が、都会でありながらも札幌にたくさんの雪を降らせるのです。
雪質も文句なしのJapan Powder。雪の訪れも早く例年11月下旬~シーズンインをするスキー場も。日本国内で最も早くから極上のパウダーにありつけるチャンスも大。’20‐21シーズンは12月から大雪が続きました。
4月下旬までスキー場では安定したスノーコンディションで滑りを満喫できます。バックカントリーなら6月まで楽しめるところもあります。1~2月のハイシーズンには天候は不安定で雪が降り続く日が多く、パウダー狙いには最高の時期。3月になると晴れる日も増えてきますが、まだまだ雪の質も量もベストシーズンです。
エリアのおすすめリゾート
札幌から日帰りで極上パウダーも味わえる
キロロスノーワールド|KIRORO SNOW WORLD
札幌市内から約90分という立地の良さながら、毎晩のように雪が降り、コース状況がリセットされることで有名なキロロ。ハイシーズンの降雪量は道内有数。パウダーライディングに適した地形豊かなコースが多く、気温が低いため、シーズン当初から良質なパウダーが保たれるクォリティのよさなど、人気が高まる一方です。
札幌近郊で積雪量たっぷり・名湯にも寄れる
札幌国際スキー場 | SAPPORO KOKUSAI
札幌市内から約1時間の近さながら十分過ぎるパウダーを楽しめるとあって人気。札幌を訪れた冬の旅行者の多くは1日は札幌国際で過ごします。目玉は最大斜度30度の非圧雪ダウンヒルコース。1本のゴンドラで面ツル斜面が頂上から麓まで約2.2kmも続き、滑り応えは抜群。定山渓温泉に立ち寄るにも便利で、パウダー&温泉の最強セット。
https://www.sapporo-kokusai.jp/
全国的にも屈指の急斜面
サッポロテイネ|SAPPORO TEINE
札幌市内から約40分。標高1,000mを超える山頂からは、札幌市街や石狩湾の大パノラマを眺めながらパウダーライディングができます。テイネの名物「北かべコース」は、最大斜度36度の非圧雪斜面で、地形変化のあるツリーラン。上級者にはたまらないSteep&Deepな世界が広がります。疎林帯のネイチャーゾーンも魅力です。
https://sapporo-teine.com/snow/
札幌から20分のコンビニエンススキー場
ばんけいスキー場| BANKEI SKI RESORT
ばんけいの強みは毎日22時まで滑れるナイター。夜は気温がグンと下がり雪質もさらによくなり滑りやすい。そして格段に空いています! 札幌市内からわずか20分、日中の観光帰りに立ち寄れるのも嬉しい。ハイスペックなギアレンタルも充実しているので、手ぶらで行っても滑り派にも不足はありません。欲張りな一日を過ごしたい旅行者には最高です。
達人が教えてくれる札幌ベースの北海道トリップの魅力
旅先で最も多くを得るには、達人の知恵と経験の力を借りるのが一番。札幌でゲストハウスを営む山岳ガイドの奈良さんに札幌をベースにすることの魅力や、どんな旅が楽しめるのかを教えてもらいました。
奈良 亘 Wataru NARA
札幌生まれ。山岳ガイド・旅人として世界中を周り、2000年にはマッキンリー山頂からスノーボード滑降、南極で国立極地研究所の越冬隊員として2年間暮らしたという経験も持っています。2014年から念願の夢だったゲストハウス&DiningBar「SappoLodge」を札幌すすき野のすぐ傍にオープン、世界中からやってくる海外ゲストを札幌エリアのパウダー&バックカントリー中心に案内しています。
こんなに濃厚な時間が過ごせるところ、世界中にないんじゃないかな。
札幌をベースにすることの魅力
NARA
「札幌ステイで一番いいのは、極上のパウダーがこんなに身近でいつでも楽しめる、それでいて美味しいものを食べ歩いたり、天気の悪いときに遊ぶところもたくさんある。さらに芸術や文化にも触れられるという、世界でも稀なところなんです。とにかく楽しいことが山ほどあって何でも楽しめるんです。せっかくの貴重なバケーションなんだから、街も山も両方、最大限に楽しみたいじゃないですか。
そして、意外と知られてないけれど、札幌周辺にはこぶりなバックカントリー滑走に向いている山も30峰くらいある。しかもほとんど誰もいないんですよね、山の中で誰にも会わない山がいっぱいある。ゆっくり遊べて、ゲストと対話しながら1日中パウダーを楽しめる。幸せを感じます。札幌ベースならではかなって思います」。
札幌周辺のバックカントリー
フレキシブルにコンディションのいい山をチョイス
NARA
「僕が札幌をベースにバックカントリーをガイドする場合は、その日の天候や斜面、風向きとかによって行先を決めます。札幌近郊にはバックカントリー滑走のできる山が車で約1時間圏内にものすごくたくさんありますから、フレキシブルにコンディションのいい山をチョイスするんです。
その際にスキー場アクセスができるかが、まずひとつポイントになります。手軽で時間が有効に使えますから。札幌からだと一番近いのは札幌国際で、スキー場のゴンドラを使って、ゴンドラトップからバックカントリーエリアに出ていきます。目指すは白井岳とか朝里岳ですね。
キロロもリフトアクセスで外に出やすいですね。一番有名なのはゴンドラトップから歩いて登っていく余市岳。余市岳は北海道でも有数の大きな斜面があって、標高差400m以上の長くて大きなバーンがある。登って滑って2本から4本くらいバックカントリーの長くていい斜面が滑れます。外国人ゲストでも満足できると思います。ただ歩くのが苦手な人にはちょっと大変かもしれないですね。
そんな人は、キロロのスキー場の管理区域内のサイドカントリーを、一日券で滑り倒すのがいいんじゃないかな。とても大きなフィールドで、変化に富んだ地形でツリーラン、キロロならではのディープなパウダーも楽しめます。ゲートがあるので申請をし、必ずアバランチギアを持って入るのが約束ですけれど。
海外ゲストからのリクエストに合わせて山を選ぶ
NARA
「僕のSappo Lodgeに来るのは、滑るのが大好きなアメリカ・カナダ・オーストラリア・ヨーロッパのゲストが多いです。ゲレンデは自在に滑れる、技術的には自称上級者が多いかな。やっぱり皆さん、『気軽に登れていい斜面を滑らせれてくれ』って言います(笑)。疲れない、いい斜面を一番求めてきます(笑)。その場合はリフトアクセスのできる余市岳(1,488m)や白井岳(1,301m)、また標高が低めの尻別岳(1,107m)もいいですね。余市岳は外国人ゲストには最高の山だと思いますよ。
一方で、体力のある人は、『どんなに疲れてもいいから、北海道らしいデカい斜面に連れてってくれ』という人もいる。そういった場合は羊蹄山(1,898m)とか、ニセコ山群のアンヌプリ(1,308m)とか目国内岳(1,220m)とか、もうちょっと標高の高い山に案内しますね。札幌からニセコも十分に日帰り圏内です」。
旅程や滑走レベルの事情にプラス@の願いにも応える
NARA
「札幌ベースであれば、自分が滑りたい斜面に合わせるだけではなくて、旅のプランがいかようにでも多彩にアレンジできます。例えば3日間とか5日間、たっぷり時間があるゲストなら、始めはやさしめのところから徐々にステップアップしていくように僕はプランを組みます。
レベル的にも初心者でも全然いける山もたくさんあります。スキー場の管理区域内のサイドカントリーを含めて、登る時間やペース、体力、技術なんかを考慮して楽しめる山や斜面を選べばいいんです。その意味ではプライベートツアーがおススメです。海外からのゲストとは、事前にメールでやりとりして、リクエストを聞いたりコースの提示をしたりします。
あとは『3日間使えるから2日滑って真ん中の1日は美味しいもの食べさせてくれ』といったリクエストにも対応します。海外ゲストは食べることも重要だと思うから、美味しいものもよく案内しますね。札幌ならば食べ物の種類も本当にいろいろありますから。海鮮から肉、中華、スープカレー、なんでもある。それに温泉も1時間以内に何十個もある。この自由自在で多彩なアレンジメントができるのが札幌のすばらしさなんです」。
海外ゲストを大満足させる5日間の欲張りプラン
もし海外ゲストが5日間の旅程で「できることみんなやりたい、札幌ステイを最大限に楽しみたい!」とリクエストがあった場合のプランを例に挙げてもらいました。
NARA
「最初の日には、スキー場を使ったサイドカントリーを滑ってウォームアップ、2日目はスキー場からどんどんハイクアップしていく山の奥のバックカントリーを中心に案内します。
3日目はちょっと疲れたとしたら、滑るのと関係ない、わかさぎ釣りとか、体力的には楽な観光ツアーに行って、ゆったりロッジのバーで飲みながらおしゃべりを楽しんだり。または、藻岩山のナイターも体験してもらいたい。ここは札幌から一番近いロープウェイのあるスキー場で、札幌の夜景がとてつもなくきれいに見えるんです。それに外国人はほとんどいないです。
4日目はまたバックカントリーへ、朝早く出てちょっと遠くまで足を延ばしてみる。旭川・ニセコ・富良野も全然日帰り圏内なのでOK。朝早く出ればいいだけなんです。5日目の最後はちょっと象徴的な山がいいかな、例えば羊蹄山に登ってみたり、ちょっと旅行気分を楽しみながら積丹岳を登ってみたり。
積丹岳は海を見下ろす大斜面なので、いいですよ。おもしろいところです。ただ、だいたいの人はめいっぱい滑りたくてくるから、数時間単位の移動の時間が惜しい。札幌近郊の何十個もあるうちの山をつぶしていくだけで、5日間なんてあっという間に過ぎちゃうんです(笑)。あ~また来年ネ!となります」
海外ゲストが冬の北海道を最大限に楽しむポイント
「限られた旅の時間で効率よくベストコンディションの山を滑りたいなら、やはりガイドサービスを利用するといいです。もちろんレンタカーを借りて自分で行く人もいるけれど、自分で行くのとツアーに参加するのは、満足度が倍くらい違うと思います。
そして旅をまるごと楽しむためには、地元の人に情報をいろいろ教えてもらうのがいいと思います。僕たちも常にフレッシュでいい情報を伝えるために宿や夜のバーをやっているので。いろんな指向性があるけれど、それを教えてくれれば、それに対してのアドバイスは何でもできますから。山、海、観光、食べものでも、なんでも!」
札幌ベースに冬の北海道を楽しむTHE PLACE
Sappo Lodge(サッポロッジ)
すすきのという便利なロケーションにあり、1階がCafé Barで2階はゲストルーム。インテリアには北海道の樹木を使い、全館がウッディな雰囲気で自然の温もりいっぱい。新鮮な食材でふるまう北海道料理もスケールがデカい。世界中から滑り派たちが集まってくる。
札幌の達人おススメのSAPPOROグルメ
札幌の食処にも精通する奈良さんに、札幌に来たらこれを食べないと!という「海外ゲストを連れて行ってあげたい」という名店を教えてもらいました。
gopのアナグラ
鶏がらや野菜を9時間煮込んだスープにスパイスを合わせるという職人技の香り高いスパイシーなスープカレーが抜群に旨い。辛さは0から100番まで。辛くするほど旨味が増し、美味くなるのが特長。カレーと音楽と本に溢れ、アットホームな雰囲気もいい。
炭火焼 八仙
柔らかくミルキーな香りでなんとも言えない美味しさの塩ジンギスカンで有名な、ちょっとディープな雰囲気の店。しつこくなくいくらでも食べられそうなジンギスカンの概念を変えてくれる逸品。大阪出身の大将のアットホームな接客もナイス。
焼き鳥屋 金富士
激安で食べて呑める、すすきのの焼鳥屋さんとして有名な店。焼鳥4本で230円は、もはや奇跡のプライス。外国人はわざわざ行かないが、いかにも日本の大衆酒場の古き良き風情を味わうには最高。あまり大きくないので2~3人くらいで行くこと。
ラーメンの大公
昭和41年創業という歴史ある店。北海道の昔ながらの札幌らーめんが味わえる。外国の観光客はあまり行かないゆえ、かえって喜ばれる。おすすめはなんといっても味噌バターコーンラーメン。進化し続ける札幌で、昔ながらの変わらない味がいい。
寿司 丞怜家(じょうれんや)
「Sappo Lodge」のすぐ傍にある、知る人ぞ知る札幌の隠れ家的な寿司店。寿司をメインに魚介の一品料理も豊富に提供。贅沢な一品と評判なのが、「うにいくらのせ茶碗蒸し」。カウンター7席の小さな店なので、予約必須。
五坪 オイスターバー
札幌すすきので牡蠣を食べるならココ!という有名な立ち飲み屋。全国的にも名高い北海道・厚岸(あっけし)産の牡蠣を毎日仕入れ、生・焼きとも驚くほどの安価で提供している。ホタテ、厚切りベーコンなど他メニューも絶品ばかり。5坪の小さな店ながら夢のような空間。