エリア別・おすすめスキーリゾート|中央エリア
- SKI Resort カムイスキーリンクス 富良野スキー場 サホロリゾートスキー場 星野リゾート トマム
- AREA 中央エリア
- CATEGORY スキー&スノーボード
中央エリアってどんなところ?
北海道の中央部で、新千歳空港、旭川空港、帯広空港と3つの空港からアクセスできるエリアです。最近は旭川空港利用で旭川市をベースに滞在し、周辺エリアを滑る海外ゲストが増加中です。周囲には富良野スキー場やカムイスキーリンクス、十勝サホロリゾート、星野リゾート トマムなど、ビックスケールで滑り応えたっぷり、また、板を履かなくてもアクティビティが多彩に楽しめるリゾートが揃っています。
バックカントリーはアプローチのしやすい大雪山旭岳や十勝エリアが主なフィールドになります。圧倒的な自然を感じられるスケール感と長い間、安定したドライパウダーが楽しめることで、旭川やリゾートに腰を据えて長期滞在をして、周辺を滑り歩く海外のパウダーハンターが増えています。
エリアの山の特長
北海道の最高峰である旭岳(2,291m)や黒岳、富良野岳、十勝岳、佐幌岳などを包括するCentral北海道エリアは、大雪山国立公園に指定されている山域です。比較的険しい鋭鋒が少なく、スキー滑走に適した山や斜面が多くあります。
気象と雪の特長
シーズンインは例年11月中旬と早く、例年、大雪山の初冠雪とともに日本のスノーシーズンが始まります。ハイシーズンの1月~2月にかけては気温マイナス30℃以下と極寒になり、強風でスキー場がクローズしてしまう日もしばしば。一方で札幌やニセコエリアに比べると晴れる日も多いのが特徴です。
マイナス30℃にもなる超低温地帯なので、雪質は超ドライで、なおかつパウダーが長い間維持されるのです。雪のクオリティは日本国内もとより世界でもトップクラスです。3月になると天候は比較的安定してきますが、雪質はトップシーズンにまったく劣らず。札幌やニセコエリアが一気に春めいてくる3月でも、JAPOWなスノーコンディションが続きます。5月でも十分に滑走可能で長いシーズンが特長です。
エリアおすすめのスノーリゾート
ドライな雪が降り積もるインバウンド注目の場所
富良野スキー場 | FURANO Ski Resort
北の峰と富良野の2つのゾーンで内陸ならではのドライパウダーが楽しめます。例えば、富良野ゾーンの山頂部分のパノラマCコースは起伏に富んだ700m。広大な十勝平野を望める景観もよいため二度おいしい人気コースです。また、標高1,074mの山頂からのロングクルーズも富良野の名物コースです。ゲレンデ直結のプリンスホテルでの滞在も快適そのもの。
https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/
日本一のローカルスキー場は本格派
カムイスキーリンクス | KAMUI SKI LINKS
コース数は25本と、エリアいちのビッグスケールを誇るカムイ。上級者向きのテクニカルな斜面が多いことで知られています。非圧雪コースが全体の約3割を占め、ツリーランはもちろん、自然地形が豊かで、滑り派にとって実に魅力的。それでいてリフト1日券が今なお3千円代と驚きのプライスです。だから?日本最強のローカルスキー場と名高いのです。
https://www.kamui-skilinks.com/
あらゆる雪遊びが詰まった宝箱のようなリゾート
星野リゾート トマム|Hoshino Resorts TOMAMU
ファミリーから上級者まで、あらゆる志向のゲストに対応するトマム。「冬山解放宣言」のもとに上級者限定でサイドカントリーを開放、CATツアーやファーストトラック、入門者からエキスパートまでをサポートする各種のバックカントリープログラムを用意し、道央の北海道パウダーベルトを楽しむ企画を提案しています。
https://www.snowtomamu.jp/winter/
北斜面に極上の非圧雪コース
サホロリゾート| SAHORO RESORT
北斜面の5コースはすべて非圧雪。全体の50%が非圧雪というから驚きです。自然地形をそのままにしているため、フリーランには絶好。多彩なコースを持ち、上級者も思い切り楽しめる上、比較的空いているのでラッキーなリゾートです。ロケーション的に積雪量は少なめながら雪質はドライパウダー。さらには晴天率51%と気持ちのいい滑りが楽しめます。
旭川ベースでパウダーベルト周遊を楽しむ
北海道パウダーベルトの魅力
星野リゾート トマムから富良野岳・十勝岳・黒岳・神居岳などを含み大雪山旭岳までをつなぐ、南北約200kmに広がる地帯は「北海道パウダーベルト」と呼ばれ、自然のありのままのワイルドな山岳から、整備されたスノーリゾートまで、さまざまな滑走フィールドを擁しています。
近年、このパウダーベルトのバックカントリーやリゾートを天候や雪のコンディションに合わせて滑り歩くスタイルが熱い注目を浴びています。JAPOWを求めてニセコや札幌周辺の山を滑り、さらなるパウダーフィールドを探求したい海外のパウダーハンターたちです。
道央エリアの拠点となるメインは旭川です。旭川から旭岳までは車で約1時間、カムイスキーリンクスへは30分、富良野へは1時間半、そこから星野リゾート トマムまでは1時間半といった距離感です。
そこで、このパウダーベルトを中心にガイドサービスを提供している「RIKI Japow Guides」の中島力さんに、パウダーベルトの魅力や、旭川をベースにしたパウダーベルト周遊のポイントを聞いてみました。
中島 力 RIKI Nakajima
2000年にはカナダ・ウィスラーにて世界初のフリースタイルスキーのインストラクター資格を取得。数々のフリースタイル大会に出場。スキー雑誌やムービー等でも活躍するスキーヤー。「RIKI Japow Guides」を主宰し、トマムを拠点に北海道パウダーベルトでのガイドサービスを提供している。
「天気や山のコンディションに合わせて移動しながら楽しむ
北海道パウダーベルト、ぜひ体験してほしい」
パウダーベルトをうまく周遊するためのポイント
RIKI
「北海道パウダーベルトを上手に楽しむためには、まず第一には天気予報を常に注意していることです。その日によって降雪量の多い山は違うので、天気予報をしっかりサーチして滑る山を決める。これが上級者の周遊のポイントだと思います。天候、雪の降り方、雪質、風向き、雪の付き方、気象条件の他にも、もちろんアプローチの方法、登る距離や時間、滑る斜面、考えうるリスク、いろいろチェックしたい項目があります。
それらを含めて、あとは旭川から約1時前後で行ける圏内に旭岳、黒岳、富良野岳、カムイスキーリンクス、サンタプレゼントパーク、ぴっぷ、名寄ピヤシリ、日向スキー場などバックカントリーやリゾートの選択肢がたくさんあるので、その日のコンディションに合わせて行く場所を選ぶとパウダーが滑れます。
その意味では、機動力の面でレンタカーがあれば選択肢はさらに広がりますからね。近年では海外のゲストも少人数のグループでキャンピングカーを借りて、長期間移動しながら旅している姿もよく見るようになりました。
そして周遊を効率や満足度の高いいいものにするには、エリアに強いガイドにエスコートしてもらえば、パウダーもバックカントリーもいい場所を必ず当てられます。現地に来てからでもコンタクトすれば、きっと大丈夫です。
周遊ポイントをまとめると、この3つになります。
- 車があったほうがいい
- 朝、天気を見て行く山を柔軟に決めるといい
- ガイドをつける
旭川ステイの海外ゲストをよく案内する山
RIKI
「ヨーロッパからのゲストだとバックカントリーが好きな方が多いので、スキー場でないところに行きたい、景色が広大なところにゼロから行きたいという人が多いんです。なので、リフトなしでいちからハイクするようなツアーにお連れすることもあります。ロングルートもいけます。具体的には、3時間くらい歩けばいいところがけっこうあるので、旭岳を含めて、並びの十勝連峰、逆側の幌立エリアあたりがけっこう有名ですね。
オーストラリア系の方はあまりハイクしたくない、というより、できるだけ本数を滑りたいニーズが多いです。リフトを使ってのエントリー、サイドカントリーみたいなところが好き。景色を楽しみたいというよりはたくさん滑りたいんですね。そういう方はスキー場からのアクセスを案内します。カムイスキーリンクス、旭岳ロープウェイスキー場、名寄ピヤシリ、ぴっぷ、あたりかな。
海外ゲストに人気があるのは
RIKI
「とりあえず皆さん「旭岳・旭岳」といいます(笑)。特に活火山を滑れるのは特別な経験だからでしょう。噴煙がもくもく出ている噴火口の脇を滑れるのは、世界的にも少ないですから。標高が北海道で一番高い山なので雪の量も他のスキー場に比べてかなり多いので、パウダーに遭遇できる確率が高い。他の国じゃなかなか味わえない胸ぐらいまである深さのパウダーが滑れることもあるので、とても人気があります」。
旭川ベースの理想的5日間パウダーベルト周遊プラン
もし海外ゲストが5日間の旅程で「できることみんなやりたい、旭川ステイを最大限に楽しみたい!」とリクエストがあった場合のプランを例に挙げてもらいました。
RIKI
「その日その日で天気予報を見て、降雪があってパウダーが確実に滑れる場所を5日間つぶしていきます。例えばですが、
1日目 午前中:名寄ピヤシリ/午後:日向スキー場で足慣らし
2日目 誰もが行きたい旭岳へ
3日目から5日目は天気や雪の状況に合わせて動きますが、スキー場の規模でいくと手軽で広いのがカムイスキーリンクス。けっこうバリエーションがとれて楽しい。あと富良野スキー場もバックカントリーアクセスがしやすくていい。旭岳・カムイ・富良野は滑るべきマストの3カ所かなと思います。
ちょうど今季からトマム・カムイの共通券が出るので、それも便利です。旭川とトマムは2時間半とちょっと離れているので、旭川から日帰りよりは、トマムに数泊してから旭川までパウダーベルトを北上してくるというのもいいプランだと思います」。
パウダーベルトを探索するのにうってつけの基地
旭川に長期滞在するならスキーヤー・スノーボーダーにとってとても便利なおススメのホテルがあります。星野リゾートグループの「OMO7旭川」です。OMO7から旭岳やカムイスキーリンクスにシャトルバスが出ているのでとにかく便利。今季から星野リゾート トマム間にも「パウダーベルトライナー」が運行されるので、さらに行動範囲が広がります。レンタカーがなくてもOMO7に宿泊すればストレスを感じません。部屋はモダンで居心地よく、収納性も高い、ネット環境も完備。街中なので何もかもが揃っており、生活するように便利に滞在できます。
RIKIがエスコートする旭川の名店3
大黒屋
ジンギスカンを食べるなら、とりあえず1回は行っとけよというお店。肉厚で柔らかい生ラム。自家製秘伝のタレにつけるとまさに極上の一品。旭川を中心とした新鮮な野菜と一緒に。個室もあるので仲間でワイワイ過ごせる。
牡蠣小屋 中番屋
日本のプロスノーボーダーによってサロマ湖で養殖された牡蠣が食べられる店。スノーカルチャーの濃いお店なので、行ってみたら楽しいはず。焼き牡蠣や干し牡蠣が美味しい。オイスター好きの方ならおススメ。
やきとり よしや
海外のゲストが喜びそうな日本の古い居酒屋。熱燗を頼むとやかんで出てくる。やかんで呑む。旭川の名物しんこ焼き(若鶏の半身を焼いたもの)が美味しい。「ふらりーと」という小さな飲食店路地にあり、雰囲気もたっぷりで、まさにふらふらと散策も楽しい。